• 2026年5月5日

食後高血糖とは

食後高血糖とは、食事のあとに血糖値が高い状態が続いてしまうことを指します。

健康な方では、食事によって摂取された糖質はインスリンの働きによって速やかに処理され、血糖値は自然と元の正常な範囲に戻ります。一方で、過食や運動不足といった生活習慣の影響によりインスリンの効きが悪くなったり、加齢などによりインスリンの分泌量が低下したりすると、食後の血糖値がうまく下がらなくなります。この状態が「食後高血糖」です。

耐糖能異常(IGT)との関係

食後高血糖と深く関係する状態として「耐糖能異常(IGT)」があります。

これは、経口ブドウ糖負荷試験(75gのブドウ糖を摂取して血糖値の変化をみる検査)で評価されます。検査後2時間の血糖値が140〜199mg/dLの場合、耐糖能異常と判定されます。

一般的に健康診断では空腹時血糖を測定することが多く、この値が正常であっても、食後の高血糖が見逃されることがあります。つまり、「健診では問題なし」とされていても、実際には食後高血糖が隠れている可能性があります。

なぜ食後高血糖が問題なのか

食後高血糖は単に血糖値が高いというだけでなく、将来的な病気のリスクとも関係しています。

耐糖能異常の段階は「糖尿病予備群」とも呼ばれ、この時点で生活習慣を見直すことで、糖尿病への進行を防ぐことが可能です。しかし、この状態を放置すると、やがて糖尿病へと進行する可能性があります。

さらに、一日の血糖値の変動が大きい状態は、動脈硬化を進めやすく、心筋梗塞や脳梗塞のリスクを高めることが報告されています。耐糖能異常は単なる「前段階」ではなく、すでに血管への影響が始まっている状態ともいえます。

早期発見と対策の重要性

食後の血糖値を測定することで、ご自身の血糖の動きをより正確に把握することができます。それにより、食事内容や運動習慣を見直すきっかけにもなります。

血糖値が高い状態が確認された場合は、早めに医療機関で評価を受けることが重要です。早期の段階であれば、生活習慣の改善を中心にコントロールできることも多く、将来的な合併症の予防につながります。

最後に

糖尿病が強く疑われる方は日本で2000万人以上にのぼるとされています。その中には、食後高血糖の段階で気づかれていない方も少なくありません。

食後の血糖値に目を向けることは、糖尿病の予防だけでなく、心筋梗塞や脳梗塞といった重大な病気の予防にもつながります。

日々の生活習慣を見直すきっかけとして、一度ご自身の血糖値の動きを確認してみることをおすすめします。気になる方は、どうぞお気軽にご相談ください。

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