- 2026年5月15日
帯状疱疹ワクチンとは? 50歳以上で接種が推奨される理由【池田市の内科クリニック】
帯状疱疹は、体の片側に赤い発疹や水ぶくれが帯状に現れ、強い痛みを伴う病気です。50歳以上で発症率が高くなり、80歳までに約3人に1人が発症すると報告されています。
「昔、水ぼうそうにかかっただけだから大丈夫」と思われる方も多いですが、帯状疱疹は子どもの頃に感染した水ぼうそうのウイルスが体の中に潜伏することが原因です。潜伏していたウイルスが、加齢や疲労、ストレス、病気などで免疫力が低下したときに再活性化して帯状疱疹を発症します。
特に高齢者や糖尿病の方では重症化しやすく、帯状疱疹後神経痛という長期間続く痛みを残すことがあるため、ワクチンによる予防が重要です。
帯状疱疹とは?
帯状疱疹では、
- ピリピリ・チクチクする痛み
- 赤い発疹
- 水ぶくれ
- 発熱
- 倦怠感
などの症状がみられます。
皮膚症状が治った後も痛みが残る「帯状疱疹後神経痛(PHN)」を発症することがあり、数か月から数年痛みが続く場合もあります。
また、顔や目の周囲に発症すると、
- 顔面神経麻痺
- 視力低下
- 難聴
などの重い合併症を起こすこともあり、非常に注意が必要です。
帯状疱疹ワクチンが推奨される方
以下の方では、帯状疱疹ワクチン接種が推奨されます。
- 50歳以上の方
- 糖尿病のある方
- がん治療中の方
- 免疫力が低下しやすい方
- 帯状疱疹になったことがある方
- 帯状疱疹後神経痛を予防したい方
糖尿病の方では免疫機能が低下しやすく、帯状疱疹の発症リスクや重症化リスクが高いことが知られています。
帯状疱疹ワクチンの種類
現在、帯状疱疹ワクチンには、
- 生ワクチン「ビケン」
- 不活化ワクチン「シングリックス」
の2種類があります。
当院では、予防効果と持続性を重視する場合は「シングリックス」を推奨しています。
生ワクチン「ビケン」について
ビケンは1回接種で済み、費用を抑えられることが特徴です。
一方で、予防効果や持続期間はシングリックスよりやや低いとされています。
特徴
- 1回接種
- 効果持続は約5年程度
- 費用が比較的安い
注意点
生ワクチンのため、
- 免疫抑制薬を使用中の方
- 抗がん剤治療中の方
- 免疫機能が低下している方
には接種できません。またご高齢の方では免疫がつきにくいことがあります。加齢により細胞性免疫(帯状疱疹の予防に重要な免疫機能)が低下するため、生ワクチンでは十分な免疫が得られにくくなるためです。
費用
- 池田市定期接種:4500円
- 任意接種:8800円
不活化ワクチン「シングリックス」について
シングリックスは非常に高い予防効果が特徴で、現在は帯状疱疹ワクチンとして一般的に推奨されています。
50歳以上では90%以上の高い予防効果があり、10年後でも効果が持続すると報告されています。
特徴
- 高い予防効果
- 長期間効果が持続
- 免疫が低下している方にも接種可能
- 高齢者でも高い予防効果が期待できる
接種回数
2か月以上間隔をあけて、合計2回接種します。
副反応
筋肉注射のため、
- 接種部位の痛み
- 腫れ
- 発熱
- 倦怠感
- 頭痛
などが比較的多くみられますが、多くは数日以内に改善します。
費用
- 池田市定期接種:1回11000円
- 任意接種:1回22000円
帯状疱疹ワクチンはどちらを選べばいい?
シングリックスがおすすめの方
- 予防効果を重視したい
- 長く効果を持続させたい
- 糖尿病など基礎疾患がある
- 帯状疱疹後神経痛を予防したい
ビケンがおすすめの方
- 費用を抑えたい
- 1回接種で済ませたい
- 副反応をできるだけ少なくしたい
池田市で帯状疱疹ワクチン接種をご希望の方へ
高齢者の定期接種には、市から送付される接種券が必要です。
当院では、
- 生ワクチン「ビケン」
- 不活化ワクチン「シングリックス」
の両方に対応しています。
「どちらを選べばよいかわからない」
「糖尿病があるが接種した方がよい?」
「以前帯状疱疹になったことがあるがワクチンは必要?」
など、お気軽にご相談ください。
帯状疱疹は加齢とともに誰でも発症する可能性がある病気です。特に50歳以上の方や基礎疾患のある方では、重症化や後遺症予防のため、早めのワクチン接種をお勧めしています。