- 2026年5月15日
肺炎球菌ワクチンとは? 高齢者・糖尿病の方に重要な肺炎予防【池田市の内科クリニック】
肺炎は日本人の死亡原因の上位を占める病気で、特にご高齢の方では重症化しやすい感染症です。加齢や基礎疾患の影響で免疫力が低下すると、肺炎をきっかけに入院や寝たきりにつながってしまうこともあります。
その中でも、成人の肺炎の約2~3割は「肺炎球菌」という細菌が原因とされています。肺炎球菌は肺炎だけでなく、敗血症や髄膜炎を起こし、命に関わる場合もあります。
そのため、肺炎球菌ワクチンによる予防が大切です。特に65歳以上の方や糖尿病・心疾患・呼吸器疾患のある方では、ワクチン接種が推奨されています。
肺炎球菌ワクチンとは?
肺炎球菌ワクチンは、肺炎球菌による肺炎や重症感染症を予防するワクチンです。
現在、成人で主に使用されているのは、
- プレベナー20(PCV20)
- キャップバックス(PCV21)
という「結合型ワクチン」です。
これらは免疫がつきやすく、1回接種で長期的な予防効果が期待できます。
肺炎球菌ワクチンが推奨される方
以下の方は、肺炎の重症化リスクが高いため、肺炎球菌ワクチン接種が推奨されています。
- 65歳以上の方
- 糖尿病のある方
- 高血圧・心不全・心筋梗塞など心疾患のある方
- 慢性腎不全のある方
- COPD・喘息・間質性肺炎など呼吸器疾患のある方
- 免疫力が低下している方
- 喫煙される方
糖尿病患者さんでは免疫機能が低下しやすく、肺炎が重症化しやすいことが知られています。
プレベナー20(PCV20)について
プレベナー20は20種類の肺炎球菌に対応したワクチンです。
2026年4月より成人の定期接種として導入されました。1回接種で追加接種は不要です。
費用
- 池田市定期接種:自己負担6000円
- 任意接種:12100円
池田市では、接種時点で65歳の方は定期接種の対象となります。
※高齢者の定期接種には市から送付される接種券が必要です。
キャップバックス(PCV21)について
キャップバックスは21種類の肺炎球菌に対応しており、高齢者で問題となる型をより広くカバーしています。
現在は成人の任意接種の第一選択として推奨されることが増えています。
費用
- 任意接種:14300円
こちらも1回接種で追加接種は不要です。
ニューモバックスを接種したことがある方へ
以前は「ニューモバックス」が成人の肺炎球菌ワクチンとして広く使用されていましたが、現在は、より免疫効果が高い結合型ワクチンであるプレベナー20やキャップバックスの追加接種が推奨されています。
ニューモバックス接種済みの方
ニューモバックス接種から1年以上あけて、
- プレベナー20
または - キャップバックス
を追加接種することがおすすめされます。
肺炎球菌ワクチン未接種の方
まずは、
- プレベナー20
または - キャップバックス
を1回接種することが推奨されています。
インフルエンザワクチンとの違い
インフルエンザワクチンは毎年接種が必要ですが、プレベナー20やキャップバックスは基本的に1回接種で長期的な予防効果が期待できます。
一方で、インフルエンザ感染をきっかけに肺炎を発症することも多いため、高齢者や基礎疾患のある方では、インフルエンザワクチンも毎年接種することが重要です。
池田市で肺炎球菌ワクチン接種をご希望の方へ
当院では、
- プレベナー20(PCV20)
- キャップバックス(PCV21)
の接種を行っています。
「どのワクチンを選べばよいかわからない」
「以前ニューモバックスを接種したが追加接種した方がよい?」
「糖尿病があるが接種した方がよい?」
など、ご不明な点があればお気軽にご相談ください。
肺炎球菌ワクチンは、肺炎の発症予防だけでなく、重症化予防にも重要なワクチンです。特に高齢者や糖尿病など基礎疾患のある方では、早めの接種をお勧めしています。